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Baron's Dance Show(男爵のダンスショー)


からくりおもちゃの新作です!

製作期間は3日。色々とあって、予定していた時間よりも掛かってしまいました。

タイトルの通り、男爵のダンスショーを見ることが出来るオートマタです。

ハンドルを回すとタップダンスを披露してくれます。

右側から。

左側から。

後ろ側からです。

内部はこのような感じです。

ハンドルを回すと中のカムが棒を縦に押し上げる仕組みです。

西田明夫さんのオートマタの基礎を応用して製作しました。

今回は2本のカムで走っているような激しい感じのオートマタになる予定でしたが、設計ミスで、サイズが合わない事が終盤で発覚。

なので、2本のカムですが、実質同じ動きをしているので、1本でまとめても事足ります(;^_^A

カムが押し上げると青い棒に当たって、赤い棒を上下させます。

この動きによって男爵がタップダンスをしているような動きをしてくれる訳です。

途中でハンドルを止めると空中に浮いたような状態になりますが、連続で回すときちんとダンスをしてくれます。

でも、この状態もなんだかオートマタらしい感じがして結構気に入ってます。

着地するとこんな動きになります。

足の関節部分が簡単な作りになっているので、ハンドルを回す際に多少乱暴な回し方をしても、足部分が板に対して衝撃が強く当たるわけではなく、“いなす”ような感じになるので、動きが実にスムーズです。

又、時々手もカタカタと揺れて動きのでなかなか面白い動きをします。

最初の設計の際にはもっとポップなモノを製作しようと計画していました。

*なので、裏側のパーツはポップな色合い(;^_^A

ですが、着色をして仕上げていくうちに全体的に落ち着いた雰囲気で仕上げていく方がまとまりがあるような感じがしたので、全体のトーンは暗め。看板も落ち着いた感じでニワトリも黒です。*本当は白でした!

この黒いニワトリもアクセントになっているような感じがして、実は気に入ってます。

最後は緩い感じのこんなポーズ!

男爵の淡々とした表情が良い感じです。本当は肌の色をもう少し血色の良い色にしようと思いましたが、そんな男爵がいても良いかな?と思えたので、こんな感じの男爵で仕上げました!

別段ですが、「~でも良いかな?」と思えることは製作の中では重要です。

もちろん、「~ではいけない!もっとこんな風にしていけばより良い作品になるんだ!」と製作に打ち込むのは大事なことなのですが、僕の場合はアクシデントを楽しむようにしています。

こういうモノを製作したかったのに、出来上がったのは予想もしなかったこんなモノだ。。

・・・といったことが起きるのが製作の醍醐味です。

最初から最後まで自分のイメージしていたように出来れば、それはそれでもちろん良いことです。それがあくまで自分の理想な訳ですから。

でも、アクシデントを楽しむ!という要素を自分の中で持っておくと製作する上で精神的に楽になります。これは”妥協”のラインに限りなく近いかもしれませんが、あくまでアクシデントを楽しむ事で、それを活かす方向性に変えていく訳です。

そうして製作の切り替えが意外と面白い方向に転がっていくとオリジナルの要素としての深みが増して、製作物としての質が上がると思うのです。

今回も色々なアクシデントがありました。でも、それを楽しんだ結果の作品です。

そういう作品は人前に見せた時に胸を張って人に伝えることが出来ます。

胸を張って伝えられる作品は人の心に届くものだと僕は思うので、製作時は最終的にそうした部分も意識しているのです。

そして、アクシデントを楽しむともう一つメリットがあります。

それは製作期間が延びないという事。これは重要です。作品をどんどん世に送り出していくことが作家の価値でもあるからだと僕は考えています。製作期間を延ばさない事は作家として作品を世に送り出していける可能性が広がるという事です。

もちろん、効率だけを考えて色々と製作出来れば苦労しないのですが、これは製作する上で理想とする部分なわけです。

色々と話をしましたが、以上のことを意識して今後も製作していきたいと思っております。

次回の製作は~~、、、からくりは一旦お休みですm(__)m

そろそろサッポロモノヴィレッジの準備に入るのでその準備や東京に行って沢山のおもちゃに触れて刺激をもらおうと思っています。

ブログでそんなことも紹介出来ればと思います(^^)/

では(^^)/

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