Marble Machine16(マーブルマシン16)
マーブルマシン16が完成しました!
今作も最近の作品と同様で機構ベースでモノ作りがスタート。*画像の奥側
機構が完成してから、全体を構成していきます。
今回は人を動かすようなモーションを取り入れたかったので、
歯車の動きに合わせて動く6体のおじさんを作品の中に入れていく事をメインに考えました。
その上で6体のおじさんは何をしているのか?という事を想像して、
結果的にビー玉の機構を動かす作業をしているおじさんという設定で製作が進み、
部屋のレイアウトも工房風に仕上げていきました。
斜めから見るとこんな感じです。
歯車を回すおじさんの様子や工房で使用しているであろう本などの小物がみえます。
今回は毎回入れているMarbleMachineのナンバリングを本にしました。
奥側の機構です。*若干ボケてしまっています。。すみません。
今回は一方の階段が上下運動をして交互にビー玉が上がっていくギミックを製作しました。
毎回違うギミックに挑戦して。色々と苦労しているのですが、今回もそれなりに苦労しました。。
あまり正確に削りすぎると、コンマ1違うだけでも狂ってしまってビー玉が正確に階段を登っていかなくなってしまうので、ある程度余裕を持たせて削っていきます。
かと言って、削りすぎてしまうとまた1から作り直しになってしまうので、微調整が重要な機構でした。
レールの溝はトリマーですが、計算よりも溝がビー玉の滑る勢いよりも浅かった為に針金の枠を取り付けています。もっと溝を深くしておくべきだったと反省してます。
手前側の機構が上下運動することで徐々に上部へ上がっていきます。
画像は手前の機構が上がり切った状態です。
そして、手前の機構が下がると同時にビー玉も移動します。
このようにビー玉が左右に移動を繰り返しながらビー玉は登っていくのです。
実はずっとこの機構に憧れていたので、機構が上手くいったときは思わず
「よっしゃー!!」と声を挙げてしまいました(;^_^A
それくらい機構が出来る事は嬉しいことなんです。
下から見るとこんな感じです。
奥側にも作業員のおじさんがいる事がわかります。
作業場の雰囲気作りの為に加工されていない木材やネズミ、はしごなども配置しています。
あと、このおじさん達も手抜きと言えば手抜きで、もっと顔に表情を出す為の凹凸やのパーツをしなやかにするなど色々とやるべき事はあったのですが、初めての試みの動きやパーツを作る時はどうしても動きを優先してそういったクオリティまで追い込めていません。
やはり、こうした細かい人形製作はもっと数多くの作品をこなしていく必要があるように感じます。。
とはいえ、ここまでカタチにしたので、とにかく今回はこれで良しとします。
ネズミも製作しました。なんだか耳がへんてこな感じです(;^_^A
耳を正面に向けてたらもっとネズミらしくなったかなあ~。
上から見るとこんな感じです。
髭の生やしたおじさんたちが必死になってビー玉を転がしています。
人形それぞれ微妙に表情が異なっているので、人形に性格があるように見えます。
やる気のあるおじさんや嫌な事があったおじさんなどなど、、人形の表情と空間を照らし合わせるとそのバックストーリーを解釈する事が出来るので、表情を付ける事は作品の魅力を引き立てる上で大きな意味があると、今回の製作を通じて感じています。
裏からも一応撮影してみました。
窓を付けることで室内のような印象に一気に変わるので、、意外と窓は重要な要素です。
他の小物にも言えることですが、色々な小物があることで、
どんどんリアリティが増していく事が今回の製作でよくわかりました。
何気に初めて今回のような小物を数多く製作しているので、実際まだまだジオラマのような世界観を作り出すという意味では未熟です。
でも、ここ最近の作品の中に少しずつジオラマの要素を取り入れていることで、表現の広がりは増している事を実感する事は出来ます。今後も少しずつ作品のジオラマ要素を入れて魅力的世界観を作り上げていきたい、、そんな想いです。
私は元々保育士だったので、保育士時代は子どもが手に取って遊べないモノを製作する意味がないという解釈でしたので、こうしたモノ作りよりも手に触れて遊べるようなモノ作りをする傾向にありました。
ですが、最近はビー玉を如何に魅力的に面白く見せる事が出来るかというキッカケづくりとして、マーブルマシンを作り続けています。
多くの人は潜在的にビー玉が好きな気持ちがあるのに、そういう好きな気持ちを思い出すキッカケがないままごく普通に過ごしている、、私はそんな風に考えます。
だから、私がビー玉を好きになるキッカケになる存在となり、
今後は作品を作りながらキッカケを作る場所作りをしたいと思っています。
アトリエマーブル。
多くの人に公開出来るようなアトリエはまだありません。
でも、アトリエをいつか必ず作るという意味で名付けた屋号です。
明後日で30歳。気が付けば、旭川にいます。
10年前には想像もしなかった自分がいます。
未来は想像の付かない事の連続で面白い。
“未来は面白いモノである”と思えるようなモノ作りを
まだ見ぬアトリエを夢見て、作り続けます。