marblemachine the mole(もぐら)

今作はもぐらがビー玉炭鉱を掘削しているオートマタです。
一見、複雑そうに見えますが、今まで製作してきたギミックを連動したもので、取り分け新しいギミックではありません。でも、色々な動きのあるオートマタを作ってきましたが、今回は真ん中の歯車から動力が二分されて左右のもぐらが動くようになるギミックなので、そういう意味で新鮮さはあるかも知れません。

ビー玉炭鉱なので、ビー玉の他にビー玉の素材のガラスなどを散らして雰囲気を出しています。
そこを二匹のもぐらがせっせと掘っている訳ですね。

せっせと掘ります。
ビー玉だけが出てくることもあれば、ビー玉の素材だけが出てくることもあるようです。

モグラを製作する時は色々なイラストを参考にして製作しました。
私は北海道在住なのでモグラを実際にみた事がありませんが、イラストを真似してみるとこんな仕上がりになりました。もぐらかどうかわからない、、という方ももしかしたらいるかも知れませんが、もぐらのイメージです。苦笑
誰が見てもわかるディティールは基本的に大事なこと。
今回はその辺りが反省点です。

ギミックを近くで見てみるとこんな感じです。
なすび型の棒の先にテグスが付いていて、それがモグラのお尻部分と連動して、
もぐらがピッケルで岩を掘る様子を表現しています。
ただ、こうやって画像で見ると少し粗が目立ちますね(;^_^A
精度良くつくることはもちろん意識はしていますが、
どうしても最終的な仕上がりよりも雰囲気を優先しがち。
これも反省点。少しずつ上達はしているんですけどね。詰めが甘い。
でも、歯車の精度やハンドルはオートマタを作り始めた頃に比べるとだいぶマシになりました。
やっぱり数を作ることは大切ですね。

少し離れてみると鉱山植物もチラホラ見えます。
地味にこういう部分が作品作りには大切で、少しずつこういうモノを加えていくとリアリティが増します。
製品の場合は無駄をそぎ落とす作業ですが、作品は追及しようと思えばどこまで出来ます。
それをどこまで作り込んでいくのかを決める事が作品作りの中でも重要です。

後ろから見ると、こんな感じです。
やはり、せっせと作業をしています。

もぐらの見た目をどんな風にしようか考えた時にもっと炭鉱っぽい格好をさせようかと悩みました。
その方がもっと個性的な見た目になって楽しいような気がしたのですが、
結局、シンプルな感じの仕上がりでピッケルを持たせただけにしました。
他の作品でもそうですが、もっと個性を持たせた見た目にしても良いのではないか?と毎回悩みます。
でも、結局動物そのものをあまり沢山作ったことがないので、
まずはその見た目をカタチにするのことで精一杯。
いつか色々な作品を作り続けて動物たちにより楽しい個性を持たせることが出来た時、
もっと良い作品が生まれる気がします。
、、、とはいえ、動物の基本の形をおざなりにすると、なんだか中途半端に自分が成長してしまいそうなので、まずはシンプルな動物たちをオートマタの世界の中で作ります。
ではでは、、次作に続きます。