丘のビー玉ころがし
ずっとビー玉×動物シリーズを製作したり、marblemachineシリーズを製作したりしていましたが、
もちろん、その他にも色々と製作しています。それは今後の製品にするための試作やビー玉を美しく見せる為の小物などがメインです。
今回はそれらの類とは全く異なる新ジャンルとして考案しました。
その名も「丘のビー玉転がし」です。
今後、頻度は多くありませんが、丘シリーズを始めたいと思います。
、、、ということで、紹介していきましょう。
丘のビー玉シリーズ№01はとてもシンプルな丘です。
そもそもビー玉の丘を何故製作し始めようと思ったのかですが、、
ビー玉×動物シリーズやmarblemachineシリーズはハンドルを回して、そこで起こる色々なビー玉の動きなどを楽しむ!というものですが、そこには自分の手で触れているという直接的な動作は少ないんです。
ビー玉は触ると少しひんやりしていたり、触り心地の良さが感じ取れたりします。
ビー玉×動物シリーズやmarblemachineシリーズにはそれが欠けていて、
その分違う魅力が引き立っているシリーズと言えます。
これから始まる丘シリーズは、からくりを一切なくして、
自分の手でビー玉を転がす純粋なビー玉転がしです。
なので、ビー玉転がし本来の楽しさを知る事が出来る作品として
色々な人に届けられる!という所が今回の一番の動機でしょうか(^^)
自分の手でビー玉を転がせる!という事は意外と楽しいもので、ハンドルを回すという動作よりも簡単です。その簡単な動作は、3歳児くらいの子どもが最初に遊ぶようなビー玉転がしとして向いています。
一般的なビー玉転がしは、市販されているものではスカリリーノやキュボロなどの海外製のビー玉転がしが有名で、ピースが細かく色々なコースが自分で創造して作れることが魅力です。
私もビー玉転がしが楽しく、自分で創造しながら作っていく楽しさもわかるので、国産材でビー玉転がしを作ろう!みたいなことをチラッと考えたこともありました。
でも、実際そのような考えの元で製作している会社は沢山あるし、世の中にある同じようなモノを作っても面白くないと思うので、会社では作れない個性的で世界観のあるビー玉転がしを作りたいと思っています。
なので、一般的なビー玉転がしと丘のビー玉転がしの大きな違いは、存在感です。
製品の場合、シンプルではないモノは趣旨に偏りが出るので、場合によっては売れにくくなり、結果としてシンプルではないモノを作りにくくなってしまいます。
世の中みんなが使えるものはシンプルなモノが良いけれど、
それだけだとやっぱり面白くない!と感じるのです。
多くのおもちゃメーカーは子どもの想像性を育む!と謳い文句にしていますが、
何か薄っぺらく感じてしまうことがあります。
子どもの想像性を育むという事は自分で考えるだけではなく、感じるものだと私は思っています。
存在感はそういう意味でとても大事な要素で、人を惹きつけたり、心に残ったりするものです。
私は製品には創造性を育む”機能”が付いている感覚がどうも好きじゃないのかも知れません。
そういう意味で今回の丘のビー玉転がしは、美術品と感覚は近いかも知れませんが、でも、大きく違うのはビー玉を転がして遊べるという事です。美術品は鑑賞出来ますが、さらにビー玉転がしという遊びが広がります。
今回のビー玉転がしは坂をまっすぐ下るだけのものですが、
もっと様々な曲線を付けたり、サイズアップしたりすると面白いかも知れません。
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今回は初めてディスクグラインダーでウッドカービングをしました。なので、見た目として粗が目立ちます。又、材料の平面が出ていないので、木と木をはぎ合わせた時に隙間が生まれてしまいました。
ウチに手押しや自動カンナ盤があれば、
仕上がりももう少し綺麗になったのですが、、現状は仕方ないですね(;^_^A
まあ、№01なんで、今後その辺りの仕上がりを意識して製作していきます。
では、次作に続きます。