logo製作秘話
アトリエのロゴを決めて、
‟クマとサケの物語”が始まるまでのエピソード。
ロゴは北海道らしい‟蝦夷樋熊”が良い。
アトリエマーブルのロゴは、2022年の4月からアトリエのオープンと同時に公開された。実はおもちゃ作家を始めたばかりの頃はクマではなく、ゾウをモチーフにしたものだったが、本格的にビー玉をコンセプトして色々な人へメッセージを届けるにはどうしたら良いか。これからも末永く愛されるロゴとはなんだろうか?そんな事を悶々と考え、イラストレーターのsasakiと今のロゴデザインを考えた。ずっと使うモノなので妥協はせず、ビー玉の透け感や細かな色調も色々なタイプと比較しながら、今のロゴに落ち着いた。特に咥えているニジマスは、本物のニジマスに近い黄緑色がかった色合いになっている。
北海道で生まれた人は北海道愛がある人が多い気がする。自分もその一人であり、北海道で活動している事を世の中の多くの人に知ってもらいたい想いもある。蝦夷樋熊をモデルにしたのは、「木彫りの熊=北海道」という多くの人のもつイメージを自覚し、これまで築いてきた北海道らしさを木のおもちゃを通して、継承していく意味合いもある。このロゴデザインがこれからも末永く多くの人に愛されますように。
ayami sasaki デザイン
普段はコアラのイラストレーターとして活躍するayamiさん。彼女の描くイラストはどれも可愛らしく、メッセージ性のある作品も多い。コアラ愛の深さが感じられるイラストを描く。ロゴデザインやLINEスタンプの“ビー玉クマとサケ”も彼女が担当している。
当初、LINEスタンプで使用するクマのデザインの原画は8枚手渡したので、8個のスタンプで完成する予定だったが、最終的に24個まで増えた。手渡した原画のイメージはシンプルなものばかりだったが、出来上がりの24個の内訳をみていくと、‟クマとサケ物語”が出来上がっていた。ロゴのデザインではサケをただ咥えているだけの印象だったが、実はクマがサケを釣り上げる所から物語は始まり、一緒に寝たり、歯を磨いたりもしている。
ロゴとしての役割を超え、これほどユーモア溢れる優しいストーリーが広がったのは、彼女の感性とセンスに他ならない。今後も彼女が描くイラストと物語が多くの人に届きますように。