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保育士として働きながら
おもちゃ作家をすること
私は中学3年生の頃、担任の先生に「金子君は保育士なんて向いてるかもね」とそんな風に言葉を掛けられたことがキッカケで保育士を志しました。子どもが好きという事もありましたが、他にやりたい事もなく、“向いてるかもな”となんとなく思え、専門学校に進学し、保育士として働き始めました。
保育士時代は担任を持つという事はなく、“フリー”(各クラスの補助保育)として各クラスを回り、子どもたちと過ごすという日々でした。担任ではなくフリーとして働く年数が長かったので、自分の保育展開をしていきたい想いが募り、色々と自分なりに子ども達と関わってきました。オリジナル紙芝居をシリーズで作ったり、泥団子、手袋シアター、パペット人形、かまくら作り、ペットボトルロケット、、、そして、手作りおもちゃ。子ども達との日々の関わりから、色々な遊びを広げていった先が木のおもちゃでした。
現在は手稲区にある富丘バオバブ保育園で保育士として働いています。20代後半に一度保育士を辞め、作家として色々な活動しながら、再び保育士として働くことになるとは当時は夢にも思っていませんでした。現状、人によっては中途半端に見えるような気もします。でも、保育士として働きながら見えてくる視点も沢山あります。育児の大変さや多種多様な子育て環境、社会背景から見える子どもの姿の変化。そうしたリアルな実感は、きっとこの先の作家人生の財産になり得るものだと思います。そして、子ども達の日々の新鮮な感性から刺激を受けて、おもちゃ作りに活きると信じ、しばらく兼業していきたいと思います。2021.12.08
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